KSCのマカロフにレールマウント装着(加工あり)
ガガンボです。
マカロフ用のレールマウントを手に入れたので、KSCのマカロフに装着しました。
その際加工が必要でしたので作業内容を残しますが、結構長くなるので注意。
とりあえず作業結果はこんな感じ。
追記:そもそも何のレールマウントだよって肝心な情報が抜けていましたが、「DP Kydex Holsters」のレールマウントです。入手方法は今読んでいる記事の下の方に書いてあります。購入先のリンクはこの下に貼っておきます。
多分誰もまだやっていなかったので自分なりにやりましたが、まだ良いやり方はあると思うのであくまでその一つのやり方として参考にしてください。あとフレームを削る場合はその分強度も下がることを承知の上で、自己責任で作業してください。
作業期間の目安ですが、自分の場合は商品が届いてから加工が完了するまでは2週間と少しでした。
【そもそも、加工無しでは嵌らないのか】
KSCのフレームは実銃よりも厚いらしく、加工なしでの装着は不可です。
まずレールの加工は必ず必要。場所によってはフレームとレールのどちらかを削れば良い箇所もあります。レールはスチールなので結構削るのは大変。フレームは樹脂なので削るのは容易で、削りすぎてもパテで埋め直せるので、自分は加工しやすいフレーム側で多めに調整しました。
実サイズのマカロフは希少なモデルガンくらいしか国内にはないと思うので、今回は基本加工後のパーツの写真を掲載しています。なおWEのマカロフについては一切不明です。
使用した主要な道具
・でかい鉄鋼やすり
・細いところ用鉄鋼やすり5種セット
・プラハンマー
・ピンポンチ
・マスキングテープ
・JBウェルド
・キャロムショット ブラックスチール
・バイス
加工箇所
マカロフのフレーム側
・バレル下のフックを掛ける穴の拡張
・フレーム先端の横幅と厚み
レール側
・トリガーガードピン側の突起
・バレルの根本側の支え2箇所
・フレーム先端の下 等々
工程
1.トリガーガードピン側の突起を削る、これがスタート。結構削らないとピンを入れることができても回転できません。
左が純正トリガーガードで、右が今回購入した加工前のトリガーレール。穴が開いている箇所の左上が出っ張っているので削り落とします。
今後も出てきますが、手袋をしているのは仕上げの塗装直前に撮った写真ですので、この形を参考に加工してください。
2.フレームの横幅を削る
フレーム先端を左右から挟む部分ですが、フレームが厚いのでレールかフレームを削らないとハマりません。自分はフレームの方が加工が楽だし、がっしりしたレールを極力削りたくないので上の写真のように削りました。
前側の灰色の部分はJBウェルドで盛り直していますが、これは最初削る際に要らんでしょ、という軽い気持ちで削りとばして後で再形成しているだけです。皆さんは慎重に削ってください。盛り直している箇所は、左右の幅が元の幅より太くないとスライドが上下にガタつき、スライドも引っ掛かりが発生してしまうので注意。
3.バレル下の穴を拡張する
2を進めていくと3の穴をどれくらい拡張しないと入らないかが分かると思います。
加工初期の穴の写真です。元々フレームにくぼみが若干ありますが、そこ+αを削る必要があります。トリガーガードをピン留めした状態で、このフックが入るようになれば次へ。
4.フレーム先端の下部の厚みを減らす
フレームを削りつつ、このままでは薄くなり過ぎて危ないかも?と思った辺りでやめておきます。この赤い網線の箇所です。
5.バレルの根本で支える2箇所を削ります。ここまでくると割と固定できるところまで入るようになります。
赤い箇所、緑の箇所をこうなるくらいまで削ります。(見づらいので線無しの写真もつけときます。)
ここまで加工するとこれくらいは嵌りますが、まだレールの上面とフレームの上面がまだ空いています。この高さが合うまで調整が必要です。(上の写真の文字はサポートに質問したときの名残です。)
この段階でも一応フックは取れないくらいには固定できますが、スプリングの圧力で引っかかっているだけなので、焦らずにこの後の作業を進めましょう。
6.レールのフレーム下部が当たる箇所を削る
4で削ったフレームと当たる箇所ですが、これ以上フレームを削りたくないので、今度はレール側を削ります。削りにくい場所ですが慎重に削っていきましょう。
左側のフック上部が削れている箇所は削る必要はありません。2のスライド干渉問題で検証していた跡ですので気にせずどーぞ。
7.フックが噛み合うようにフレーム前方を正面から削る
これが終わればフックがきちんと噛み合い、固定が完了します。
あとは削り過ぎたフレームのパテ埋めと、塗装です。この辺は説明しません。
レールの地が出ている箇所の黒染めはガンブルーペンで染めましたが、あんまり綺麗には染まりませんでした。見えないところなので許容とします。
塗装はキャロムショットのブラックスチールで塗りつつ、まだ形が気になったらJBウェルドとやすりで修正ってカンジです。
作業完了!
そういやレール無しの完成後を撮っていなかったので雑に撮影。
いやー中々大変でした。SR-25用の実マグ加工よりかは虚無感を感じなかったのは、割と仕上がりの見た目が予想しやすいからでしょうか。
以下こまごまとした情報いろいろ
・マガジンバンパーは実物は輸入を止められそうだし、手に入ってもどうせKSCのマガジンにつくわけないので写真を基に作りました。
実物は装弾数が増えるメリットがあるのですが、自作のものはただの出っ張りですしガスのノズルが刺さらなくなるので、ガス注入の度に長い棒でピンを押して外す必要がある、完全な見た目パーツです。PETGで出力するとどうしても固定部の細い箇所が割れてしまいましたが、PLA+で出せば割れなくなりました。元々は白いPLAでしたがこちらもガンブラックで塗装しました。サバゲ―は行かないしこれでいいや。
・レールマウントの付属品
レールマウント、ステッカー、パッチ、ピンが入っていました。
ピンが入っていたのは今気づきましたが、自前のピンポンチを持っていれば使うことはないでしょう。
・フラッシュライト
DP Kydex Holstersの参考例で装着してあったので、OlightのPL-MINI2を購入しました。レールの固定とは別でライトを前後に動かせるのは便利ですね。塗装が安っぽい黒なのはあまり格好良くありませんが…。もっとゴツめのライトだとどうなるか気になるのでネットで物色中。
【2022/8/11 追記】
四角いライトが届きました。
・DP Kydex Holstersのサポート
そもそもこのレールマウントは2年ほど前から存在は知りつつも、いつも品切れという商品でしたが今回ebayのオークション形式で販売がされました。価格はおおよそ200$~280$くらいだと思います。今後同様の形式で販売するかは検討中とDPのサポート担当の方から聞けました。少数生産みたいですが、今後も作られるとは思うのでホントに欲しい人は公式のInstaかfacebook、telegramを追っていると分かります。
サポートへの連絡はメールでは遅いのですがtelegramだと爆速で返信が返って来ます。言語は英語で聞けば英語で返してくれました。質問も丁寧に返してくれますしとても良い印象の会社でした。
以上、レールマウント装着までの色々でした。
もし同じ加工をする人がいれば気兼ねなく質問をどうぞ。
長くなりましたが、読んでくれてありがとうございました。
おわり