ガガンボの巣穴

ガガンボも巣穴を作ります

初ナイトハイクに行きました(草戸山~榎窪山縦走と高尾山)

ガガンボです。

GW、皆さんどのようにお過ごしでしょうか。

 

ガガンボは3日に会社の先輩と高尾山に行く予定があったのに、急に仕事を入れられたために行けなくなってムシャクシャしたので、その後一人で山に向かうことにしました。

この記事はその時の記録です。かなり長い記事なのと多めの写真注意。

 

注意:ナイトハイクは日が出ている間に比べて滑落・野生生物との接触の危険性が

高まりますので、行う際は無理のない計画としっかりとした準備を行い、無理を感じたら早めに引き返しましょう。

 

計画について

ナイトハイクをするにあたって、様々な行き先を考えました。

まず出来れば電車移動で夜に行き、始発以降で帰れる場所を選びました。

行き先は登山コースと、別に山に登らなくてもいいと思ったのでハイキングコースも調べました。ハイキングコースに関しては、下のサイトが大変分かりやすくコースの種類も豊富で滅茶苦茶便利です。

西武鉄道で行く ハイキングコース24選

その中で「奥武蔵 高山不動尊コース」とかいいなーと思って調べを進めましたが、なにやら奥武蔵は割と熊が出やすい地域らしく、結構危険だと思ったので今回は断念しました…。

そこで前から良いかもなーと思っていた草戸山に行き先を決定。山頂までは最寄り駅から3キロほどで、余裕があればそのままもう少し進んだ榎窪山まで行って縦走し、もし万が一体力と始発までの時間があればまだ行ったことのない高尾山にそのまま行く計画に決定しました。

 

道具

登山道具一式と夜眼鏡、ライトx2、くらいですかね。

あと獣対策で熊鈴(消音機能付き)、笛、熊除けスプレーも。

水分は合計1.7L、食料はカロリーメイト4本入りx3と玄米ブラン、行動食を携行しました。

バッグの重量は約8キロ、そこにヘルメット+カウンターウェイト等が1.5キロくらい。

出発前に1400キロカロリーくらいの昼食をガツンと取り、2時間くらい睡眠を取ってから出発しました。

 

ヘルメットの装備はこんな感じです。(モラルパッチのモラルパッチが意味が無さ過ぎて結構御気に入り)

 

 

草戸山~榎窪山縦走

19時半頃に目的地である終点の高尾山口駅に到着。終点なので自分のいた車両には他に一人しか乗客はいませんでした。普通山から帰る時間ですもんね。

駅前のベンチで登山準備をして、19時50分頃に駅を出発しました。

 

 

今回の草戸山~榎窪山縦走記録はこちら

www.yamareco.com

 

 

以下、草戸山登山の準備の際に参考したサイト

南高尾の超穴場ハイキングコース草戸山~榎窪山縦走ルート!混雑してないから快適に歩ける!

南高尾山稜・草戸山―高尾山口駅からぐるりと一周、町田市の最高峰を歩く―

 

 

まず高尾山口駅から歩いて5分、住宅地の脇から進みます。

思いっきり人様の家の脇を通ることになるので静かに素早く移動。

歩いて10分くらいで四辻に到着。この辺は結構険しいのですぐに汗をかきました。

なお、今後も同じような画像を張りますが、基本的に看板の写真の次の写真は同じ地点から順路方向を撮ったものです、

 

V1-B VAMPIREの照射。かなりスポットな照らし具合で、物音がする藪や暗い道の先を照らすのにとても便利でした。

 

ずんずん進みます。

途中距離約20mの崖下5mくらいの所にいた成獣の猪と目が合いました。

基本熊鈴は鳴らしていたんですが逃げる様子が無く、近づかれる前にこちらから目線を切って進みました。撮影もしたかったけど自分は撮影回しっぱなしではなく、必要なポイントでのみ撮っているので、この時はリスク回避で撮りませんでした。あー怖かった。

 

途中ベンチが何か所もあるのでとても助かります。

 

道中道迷い防止のため、微妙に行けそうな脇のスペースは立ち入り禁止のロープや看板があって親切でした。

 

鉄塔下まで来ました。夜に見る鉄塔も良いね。

 

歩き始めて2時間くらいでベンチがあって山が見渡せる場所に到着。

星も良く見えて綺麗。まだまだ道のりはあるので進みます。

(IR使用時や夜空を見ると、左下の黒味が気になりやすいですね…。)

 

この辺は綺麗だったので撮影しました。多少月の光が木々から漏れるので、急な斜面以外はIRなしで歩けました。

 

出発から2時間とちょっとで草戸山山頂に到着。封鎖された展望台があり、夜景が見えます。この時点で時刻は22時過ぎ。時間も体力も余裕なので、このまま南にある榎窪山まで行くことにしました。

 

草戸山頂上から少し進んでまた休憩所。

なんかチカチカ点滅してるな…と思ったらウィンドブレーカーのポケットに入れていたスマホのフロントから赤外線が出てました。夜眼鏡のオートゲートが壊れたかと思ってビックリした…。

 

二股に道が分かれますが、榎窪山へは右の上り坂を進みます。

 

 

少し進んでまた同じような分岐。なんとなく同じ方向だから合流しそうだけどルート的には右が正しいようなので、右の上り坂を進みます。

 

榎窪山山頂に到着。特に周りはなにもありません。

 

看板と分かれ道が複数ある三沢峠に到着。この地点から折り返すので梅の木平/高尾山口駅方面へ進みます。

 

ここから結構鬱蒼としてくるので、必要に合わせてIRを使います。

道自体はひたすら傾斜の低い下り坂でゆっくり下れますが、休憩できるベンチは少ないです。

 

途中から川沿いになり、大きい休憩所があります。少し進むと高尾グリーンセンターがあり、そこからは未舗装ですが車が通れる道幅になって安心感があります。

さらに数キロ進むと街灯と建物が見え、夜眼鏡を切って白色光を使って歩きました。

 

大きな道路に出た場所。お疲れさまでした。

ここまでくるとさすがに一安心ですが、この場所から道路沿いに駅まで舗装路を歩くのは足に負担が大きくて結構疲れました。

これにて草戸山~榎窪山縦走完了!

飲み物は約800ml、食料はカロリーメイト1箱と行動食を少々摂りました。出発前に食べた昼食の分で、あまり食べずに済んだのかも。

 

で、体の状態はまあ疲れてるけど休憩すれば動けるし、時間もまだ日付が変わって1時半くらい。始発まで待つのも暇なので、高尾山に向かいました。

記事を変えるのも面倒なのでここから後半戦です。ね、長い記事でしょ。

 

 

 

今回の高尾山登山の記録はこちら

www.yamareco.com

 

高尾山登山

高尾山口の商店街。もちろんひと気はありませんが、照明が点いたままなので明るいです。満月直前なので月の光もそれなりにあります。

 

 

 1号路で進むのは先ほどまで歩いた舗装路の辛さから避けたかったので、近くにあった稲荷山線を進むことにしました。(この時はなぜか6号路だと思ってて、途中で稲荷山線じゃん!って気づきました。)

 

足場が沢山あったんですが、植生修復中の看板と関係あるんですかね、

足場と足場の間が空いている箇所も多く、隙間に足を突っ込んでこけるだけで足首がやられそうだなー…と怖がりながら進みました。

 

あまり見どころもなく稲荷山山頂に到着。

途中少しだけ熊鈴を消音にして歩きながら撮影してたんですが、足元の藪から「ブギィ!」みたいな鳴き声が聞こえて驚きました。とっさにビビった犬みたいな威嚇をしてしまいましたが、なんとなくウリ坊だった気がします。

熊鈴で音を出して歩くの、大事です。

 

山頂のベンチには酒とペットボトルの空容器が放置されていました。訪れる人が多い分マナーが悪い人も寄ってくるんでしょうね。

 

途中でよく見かけたベンチ?足場?

初高尾山なので何用なのかが不明。場所によっては狭い場所で足場として扱うような

ところもあり、空いたスペースに急に置いてあったりでよく分かりません。好きに使ってって感じでしょうか。

 

月の光が当たって良い雰囲気のベンチ。

 

最後の最後に長ーい階段を上がっていくと頂上です。ふー、疲れました。

 

ちょうど小さな雲が月に被さってソフトクリームみたいでした。

稲荷山ルートの道中では、頂上から降りてくる二人組の方にのみ会いました。

日中の人が多い中、このルートを歩くのって結構大変そうですね。

 

頂上の展望台付近は誰もおらず、奥の広場の休憩所では若い方々がなにやら楽しそうにおしゃべりをしていました。邪魔しないように脇を通り過ぎて下山開始です。

 

 

下山は4号路ルートを選びました。特に理由はありません。

 

それなりに険しい箇所もありますが、休憩できるベンチが多くあります。足場が少ない代わりに木の根があるので、足を引っ掛けないようにして下ります。

 

そうそう、4号路はつり橋があるんでしたね。

 

IR照射テスト。上がIR無しで下が有り。

環境光だけだとフラットに見えますが、実は結構凹凸があります。

ヘルメットに装着したライトを増真下に向け、肩からの反射光を利用することで目線より下からの照射ができ、地面の凹凸が分かりやすくなります。 

 

誰もいないつり橋!

 

夜眼鏡だとかなり明るくなってきて、時刻は4時20分。

いつの間にか空が明るくなっていました。

 

同タイミングの見え方違い。肉眼だけだとまだ見えないくらい。

ここからは夜眼鏡の電源を切って、白色光で進みました。

 

ひと気のある舗装路に出ました。

途端に恐らくご来光を見に行く方々とすれ違います。

人目に付くので近くのベンチで夜眼鏡とヘルメット一式を収納して進みます。

 

脇に2号路がありましたが、結構疲れていたのと既に明るくなってしまったので、別に今回は行かなくてもいいかなと思い1号路を進みました。

 

綺麗な空ですね。足の裏が痛いです。

 

下山完了!

道中夜間照明が無いお陰でとても楽しい山登りでした。

 

個人的な感想ですけど、1号路って極力死ぬ可能性を排除した代わりに歩く辛さがすごく増してません?まあ今回装備重量が9キロくらいいってましたし、他の山を歩いた後だったのも大きいでしょうが、お年寄りを含め1号路で往復する一般人を尊敬します。自分はムリだなあ…。

 

改札に入ってから駅前の写真を撮るのを忘れたので、改札奥からパシャリ。

すっかり朝ですね。この後新宿行きに乗って帰りました。

 

 

まとめ

夜の山は怖い!(けど楽しい)

結局猪x2の遭遇で済みましたが、単独ナイトハイクにはリスクがそれなりにありますね。トータルで消費した水分は合計1.3Lくらい、食料はカロリーメイト1箱と玄米ブラン1箱と行動食くらいでした。事前の食い溜めが効いたのかもしれません。

筋肉痛は脚に少しだけきました。

 

あとナイトハイクをするなら双眼じゃないとキツイかなと思います。

というのもフォーカスが合う範囲が狭いので、自分は遠めと1.5mくらいの位置で別々の位置にフォーカスを合わせていました。しかし単眼だといちいち見る場所に合わせて調整しなければいけないので大変だと思います。

ちなみに上で書いた左右別のフォーカス位置の運用をすると、遠い場所と近い場所だけピンがあう不思議な像が見えて楽しいです。でも根拠はありませんが、なんとなく左右でピンの位置を定期的に交換したほうが目に悪くないかなーと思って入れ替えてました。なんとなくね。

 

 

持って行って良かったもの

・グローブ

夜間は見えにくい分、傾斜のキツイ箇所は地面、木の幹や柵を頼りにしたくなりますが、棘やかぶれる葉っぱなどに触れる可能性が高いので推奨です。しかし高尾山ではそんなに険しくなかったので脱いでいました。

 

・いい感じの枝

山に入ってすぐに拾った枝。

蜘蛛の巣除けと、ちょっとしたポール代わりです。信用しすぎると折れるので注意。

 

・ヘッドライトと手持ちライト

足元を広く照らすヘッドライトと、見たい場所を遠くまで照らせる手持ちライトの2本用意は正解でした。それぞれに明確な役割があるので多分次回も両方持っていきます。

 

バラクラバ

それなりに汗をかいたので直接ヘルメットのパッドに吸わせるのが嫌だったのと、ヘルメットのフィット感保持に役立っていた気がします。初めて長時間ヘルメットを被っていましたが、足の痛みよりも気になることはありませんでした。

 

 

こんなもんかな。

とっても長い記事になってしまいましたが、GW中は出掛ける気が一切無くなるくらい発散できて大変満足でした。もし夜の山中に行かれる方はお気をつけて。

 

 

おわり