ガガンボの巣穴

ガガンボも巣穴を作ります

レアアームズSR用に実物PMAGを加工する

お久しぶりです。ガガンボです。

寒さとコロナが収まって来たかな?と思ったら花粉と戦争が始まって辛い日々ですね。

 

今回はレアアームズSR用の実物マガジンを加工して使えるようにしたという内容です。

実質自分用の忘備録です。長いよ。

 

実マグ加工は以前に横幅が太すぎる問題で諦めていて、その結果3Dプリントで作っていました。20連が無事できたのでちまちま25連を作り終えた直後に実物加工を成し遂げた方がおりまして、その二番煎じを行いました。

添付されていた写真には大変お世話になりましたが、マガジンフォロワーなど内部部品に関しては加工が面倒だったので自分で3Dプリントしたものを入れています。どこまで先人と同じやり方かは不明ですが、少なくとも自分の方法ではこうなりました、という結果を書き残します。むしろ上手いやり方があったらぜひ教えてください。参考にしたいです。

 

注意

この記事を参考にする方は以下の点に注意してください。

・私の方法ではマガジンを兜割して繋ぎ合わせています。

・切断、すり合わせ、塗装など割と面倒です。

・すり合わせの際は多少粉塵がロアー内に入り込む可能性があります。

もっと綺麗で効率的な方法はあると思いますが、参考にしてみてね。

 

必要な材料

実物マガジン、3Dプリント用フィラメント、スプリング(AR15サイズでOK)

使った道具

万力、鋸、ニッパー、セメダイン、瞬間接着剤、プラ用エポキシパテ、やすり、塗料、筆、塗料皿

やすりは大きな平やすりと、小さいやすりのセットがあると便利です。

 

 

加工の流れ

(1)マガジンとボトムプレートを兜割りする

(2)切断面とその他干渉する箇所を削る

(3)マガジンキャッチが干渉しない位置まで切り欠きを下へカットして広げる

(4)一番上の箇所の上と内側を削り、ボルトがスムーズになるまで調整する

(5)フォロワーとスペーサーなどを3Dプリントして入れる

(6)問題なく動作したら接着、ギャップ部分をパテ埋め

(7)ボトムプレートを幅を調整したマガジンに合わせてやすりがけして接着

(8)乾燥後にパテ部分を塗装して完成

 

これから貼っていく写真は10/20/25連がごちゃまぜになっていますが、加工箇所は同じなのでご容赦ください。

なお実際の作業では1発目に10連で初挑戦、その後20連と25連を同時に加工しています。

写真内での切断箇所は緑、やすり掛けの箇所は赤色で箇所を示しています。(全部の写真に色を載せているわけではありません)

 

(0)このくらい横幅を減らすことを当分の目標にする(加工前・加工後)

f:id:ka-tonbo:20220319041933j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319041937j:plain

 

 

(1)マガジンとプレートを兜割りする

万力で固定して鋸で左右に真っ二つにします。万力はAmazonの2千円くらいのものを買いましたが十分でした。写真の通りホワイトワーカーで線を引いても良いですが、元方中心に目印になるパーティングラインがあるので要らないです。

 

f:id:ka-tonbo:20220319041747j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319041730j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319041751j:plain

 
(2)切断面とその他干渉する箇所を削る

f:id:ka-tonbo:20220319060528j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319060524j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319041808j:plain

 

切断面から1mmくらい横幅を短くします。

紙やすりを贅沢に使って綺麗に削っていこうと思ったけれど、滅茶苦茶時間かかるので断念して、まずニッパーでさらに1mmくらい切っていきます。そのあとやすりがけをして切断面を平らにします。

片方できたらもう片方もね。切り過ぎ、削り過ぎに注意!ギャップは後でパテで埋めよう。

 

f:id:ka-tonbo:20220319043458j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319044205j:plain

 

次は赤い部分を削っていきます。自分は輪ゴムで束ねながら金属用の平やすりでひたすら削っていました。この作業が一番時間がかかるし精神も疲弊しますが、これを過ぎたらロアーに段々と入るようになってやる気が保てます。

この時点で必要な分が削れていて、両面を合わせてロアーに80%くらい刺さるようになってきたら次の作業へ。

 
(3)マガジンキャッチが干渉しない位置まで切り欠きを下へカットして広げる

f:id:ka-tonbo:20220319043019j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319041759j:plain

 

背面のマガジンキャッチに当たる部分はこんな感じ。ここもニッパーで切っていく。

当たらないように切れていればあまり形は厳密じゃなくてOK。

左から「加工済み実マグ・未加工実マグ・レアアームズ純正マガジン」です。

ここを適切にカットできていれば、90%以上ロアーに刺さるようになっているはずです。だいだい下の写真くらいだったはず。

 

f:id:ka-tonbo:20220319041835j:plain

 

(4)一番上の箇所の上と内側を削り、ボルトがスムーズになるまで調整する

ここまで来たら、あとちょっとで刺さるのに!というもどかしさを感じているはずです。残りはボルトと干渉しているだけなので、上の部分を削っていきます。

 

f:id:ka-tonbo:20220319050145j:plain

 

赤が上を削る箇所、オレンジが内側の側面を削る箇所。

オレンジを削り過ぎるとカートが保持できなくなってしまうので削り過ぎに注意。

もしオレンジを削り過ぎたら、平やすりでカーブの内側を掘ってあげると少し引っ掛かりが復活します。

 

(5)フォロワーとスペーサーなどを3Dプリントして入れる

自分は実フォロワーとスプリングは使用していません。フォロワーは左右のツメを削れば使えそうでしたが、ボルトストップ用の後端の突起を加工してくっつけて動作確認するのが大変そうなので3Dプリントしました。そっちの方がトライ&エラーが楽。

あとスプリングも問題で、実物は横幅が広く、どうしても自分では使えそうにないので別のものを使用しています。

 

f:id:ka-tonbo:20220319041734j:plain

 

写真の都合上、これだけ10連の時の写真。

初チャレンジの時なので、テストプリント用に赤のPETGで出しています。

部品はフォロワー、フロントスペーサー、スプリング、インナープレートです。この10連は一番最初の挑戦で側面を無理やり削られてクラックが入っていたので、内側からパテを入れて補強してますね。普通は補強しなくていいです。

あとライブカートは弾頭がないので、弾頭部分を埋めるフロントスペーサーも入れています。

 

(6)問題なく動作したら接着、ギャップ部分をパテ埋め

ここから写真無いです。

きれいに断面がやすり掛けされていたら問題なく接着できるはずです。もしギャップがあったら接着後に少量のパテで埋めてください。フォロワーの突起部分が通る後ろ側を盛る場合は、突起が動く際に邪魔しないようにパテを使用しないと弾上がりが悪くなります。

パテでリブが埋まってしまう箇所があると思いますが、そこは乾燥後に小さいやすりで不要なパテを削りましょう。(2)の工程よりかは辛くないですから、完成後の見栄えのために頑張りましょう。

 

必要ならこの段階でカートを2発ほど入れて、きちんと動くか確認します。(4)の作業の詰めは接着後でも問題ないです。逆にここで動作確認をできていないと、塗装後に削って再塗装の手間が発生します。

接着は自分の場合最初にセメダインで位置を調整しつつ接着、パテ埋め、その後強度が心配なところに少量の瞬間接着剤を使っています。

 

(7)ボトムプレートを幅を調整したマガジンに合わせてカット&やすりがけして接着

書くのを忘れていたのでここに入れていますが、マガジンと同じタイミングで同様に加工してOKです。調整後のマガジンにサイズが合っていれば問題ありません。

 

(8)乾燥後にパテ部分を塗装して完成

やすり掛けやパテを塗った箇所は色が浮いてしまうので黒っぽい色を塗ります。

自分は塗装は素人なのでよく分かっていませんが、タミヤのラッカー塗料の「フラットブラック(つや消し)」に「ジャーマングレイ(つや消し)」を少量足して塗りました。なんとなく黒にちょっとグレーを入れればいいと思う。

25連のスプリングの残弾確認用オレンジは「ピュア―オレンジ(つやあり)」を使用。

自分はちょっときつめにマガジンを作ってしまったので、前面のパテを盛って塗った辺りが抜き差しで多少塗料が剥げます。もっと使い続けて削れて落ち着いたら、再塗装しようかなーと思います。

 

抜き差しをしやすいように横幅をもっと詰める場合は、マガジンキャッチがかからなくなります。自分は10連作成時に発生しましたが、その場合はマガジンのマガジンキャッチにプラスチック片を接着して2~3mm盛りました。

 

塗料が乾燥して、最後の動作確認が無事にできれば完成!お疲れ様でした。

以下完成図。

 

f:id:ka-tonbo:20220319053455j:plain

f:id:ka-tonbo:20220319053500j:plain

 

全部同じスプリングを使用しています。10連はハーフカットで、25連は長さが若干足りず、カートが保持できなかったので専用の嵩上げのインナープレートを入れています。そのため実際は23連になっています。

 

正確な時間は分からないけれど、ガガンボは何日も費やすくらいには手間で大変でした。加工する機械があればもっと楽で綺麗にできたと思うんだけどね。

辛かったし多分新規ではもう二度と作らない気がする。有料で加工してくれる人がいたらいいんだけどねえ…。

 

以上実マグ加工記録でした。

念願のマガジンが刺せたので、これ以上SRは弄らないかなあ。

他に止まっているプロジェクトに取り掛かろうと思います。

 

もし不明点とかあれば気軽に聞いてください。分かる範囲、覚えている範囲であれば答えます。応援してます!